幹細胞培養上清液療法

幹細胞培養上清液療法

幹細胞培養上清液療法とは

幹細胞培養上清液療法は、自身の体内の幹細胞(※①)、もしくは他家の幹細胞(※③)を活用し、その能力を最大限に引き出すために、上清(※②)を使用して治療を行う再生医療の手法です。この手法では、患者自身の幹細胞や他者の幹細胞の培養時に得られる上清を抽出し、それを体内に点滴等で導入することで、治療に必要な成分を補うことができます。
これにより、組織や臓器の再生や修復を促進し、損傷や疾患の治療を目指します。
これまで治らないと言われてきた病気、難治性疾患、治療に大きな身体的負担を伴うような病気の治療、アンチエイジング、美容医療、予防医療などの分野で大いに期待されています。

現在、他家幹細胞自体を使った治療は、海外でのみ受けられ、当クリニックでは、幹細胞培養時の上清液を扱っております。また、いずれも保険が適用されないため自費診療となります。他家幹細胞自体の治療の方が、幹細胞を直接投与するため効果は高いと言われますが、治療費はその分高額になります。一方で幹細胞培養上清液は、他家幹細胞自体の治療より効果は下がりますが、他家幹細胞自体と比較すると十分の一以下の低価格で受けることができます。また、当院の幹細胞培養上清液は、非常に厳格な基準とこだわりを持って培養されたものを使用しており、脳や心臓の各種疾患、肝臓や腎臓などの内臓疾患、各種アレルギー疾患、子宮内膜症をはじめとした子宮系の疾患など各症状において十分な効果を得られることが証明されています。すべての病気や怪我に効果があるとは言えませんが、様々な疾患への体験談が寄せられています。
上記の理由により、当院では幹細胞培養上清液を使った治療を行っておりますが、他家幹細胞自体を使った治療にご興味がある場合は、海外の提携クリニックをご紹介も可能ですので、そちらも含めて検討される場合は遠慮なくご相談ください。

幹細胞培養上清液とは?

幹細胞培養上清液とは、様々な細胞に分化することが確認された多能性幹細胞の「間葉系幹細胞」を培養する過程で得られる上澄み液のことです。
幹細胞の培養の過程において、何百種類もの成長因子や、500種類以上のたんぱく質を含む成分が放出されます。
その中には生理活性物質(成長因子、サイトカイン、抗炎症因子、サイトカイン受容体、エクソソーム等)がバランス良く豊富に含まれ、細胞の機能回復に重要な役割を果たし、健康回復やしわ・シミを改善したい方、薄毛・脱毛などのエイジングケアの効果が期待できます。

・成長因子(Growth Factors): 細胞の増殖や分化を促進するための因子が含まれています。これらの因子は、新しい細胞の生成や組織の修復を助けます。

・サイトカイン(Cytokines): 免疫反応や細胞間の通信を調節するための分子が含まれています。これらの分子は、細胞の活性化や炎症の調節に関与します。
・抗炎症因子(Anti-inflammatory Factors): 炎症反応を抑制し、組織の修復を支援する成分が含まれています。
・サイトカイン受容体(Cytokine Receptors): サイトカインと結合してその信号伝達を調節するための受容体が含まれています。
・エクソソーム(Exosomes): 細胞外小胞の一種で、主に細胞間で情報を伝達する役割を果たす小さな膜包含の小胞で、中にはマイクロRNA、メッセンジャーRNA、DNA、たんぱく質、脂質などが含まれています。私達の体を構成するあらゆる細胞から分泌され、細胞と細胞の間、体液(血液、髄液、尿など)にも存在しており、体中を循環しています。もともと人体内に多く存在しているので、副作用が低いとされています。

当院の幹細胞培養上清液の特長

当院の幹細胞上液については、2つの特長があります。

①他家細胞を使用(※③)
他家細胞とは「他人の細胞」、自家細胞とは「自分の細胞」のことです。
幹細胞培養上清液の生成方法については、他家細胞を使う場合と自家細胞を使う場合がありますが、当院は、他家細胞を使用しております。なぜなら、自家細胞を使用する場合は、ご自身の細胞であるため、拒絶反応のリスクは極めて低く安全性が高い一方で、重要な幹細胞培養上清液の質が患者様の年齢、健康状態などに影響されてしまい、十分な治療効果を出すための幹細胞培養上清液を生成できない可能性があるからです。

また当院では、HLA(ヒト白血球抗原)が未発現な間葉系幹細胞を使用しています。その為、拒絶反応を起こした報告がなく、安全性が高いと考えております。
HLAとは、細胞の表面に存在している「免疫反応に必要な糖タンパク質」です。非常に複雑な構造になっており、その構造によって免疫反応が開始されます。例えば、細胞やウイルスが体内に侵入した際や臓器移植をしHLA型が不適合であった際にHLAが働き、細胞やウイルス・移植された臓器を異物とみなし攻撃する現象を起こします(拒否反応)。そのため、HLAが発現した間葉系幹細胞を使用すると、拒絶反応を起こすリスクがあるため、当院ではHLAが未発現な間葉系幹細胞を使用しています。

さらに当院では、20台前半の特別に選ばれた若い健康体のドナー細胞のみを使用している為、非常に高い効果が期待できます。この特選された幹細胞は、同じ年齢の平均的な幹細胞に比べ最大500倍の活性率が変わると言われています。

②骨髄由来の幹細胞を使用
一般的に幹細胞には、脂肪由来、臍帯由来、骨髄由来がありますが、骨髄由来が非常に強力で安全と言われています。骨髄由来の幹細胞は、唯一BBB(Blood-Brain Barrier、血液脳関門)を通過することができます。それは脳への到達能力があり、脳梗塞や脳外傷などの神経系の障害や疾患に関する治療法の一つとして有用であるということです。さらに脳や神経を含むあらゆる細胞になれる「多能性」を脂肪由来、臍帯由来と比べ、より高く有しています。また、サイトカインやGF(Growth Factors、成長因子)においても圧倒的に含有量が多いことも確認されており、最も期待されている幹細胞です。当院の取り扱う幹細胞培養上清液は、上記のような厳格な基準やこだわりを持って生成しているため、非常に数が少なく、見つけ出し培養することが難しくなっています。さらに培養回数(Passage)を2〜3回に抑えているため、比較的高価ですが、だからこそ安全性が高く効果的です。

リスクと副作用について

幹細胞培養上清液を活用する治療法は、薬物療法や手術などの従来の治療法と比べて、体内にとってより自然な方法と言えます。なぜなら、幹細胞は体内の自然な再生能力を活用しているからです。また、幹細胞培養上清液療法は、患者の自己組織や細胞を利用するため、拒絶反応のリスクが低いとされています。さらに、幹細胞培養上清液療法は薬物療法や手術に比べて、副作用や合併症のリスクが低いとされています。これは、患者の自己組織や細胞を使用するため、体内への負担が少ないからです。

ただし、注射や点滴による穿刺部の痛み、内出血、神経障害などの副作用は稀に見られます。アレルギー反応は殆どないと言われていますが、過去にアレルギー反応を起こしたことがある方はご相談ください。

本治療に用いる未承認医薬品等は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。
院内調剤(一部外部委託)として、適法に調剤しています。
日本では、未承認医薬品を、医師の責任において使用することができます。

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